京都(えっ・・・・・ウォッカ!?)
今年は怪我が多いジョッキー業界。岩田康成もその一人。ジョッキーとしての高みを目指したことからのスランプ、そして落馬。復帰週も大きな扱いはされず、このまま終わっていってしまうのではないかと筆者は心配していた。だが今日のレースは岩田康成ここにあり!というプロの技術を思い知らされた。
好スタートからキッチリ抑えて6番手辺り。直線抜群の手応えからロスのない進路変更。馬の力量が劣勢の中ゴール前凌ぎ切って栄冠を勝ち取った。これに最も似たレースを思い出したが、それが「安田記念・岩田康成・ウォッカ」だ。馬の力量差や対戦メンバー・コースが違うから着差は違うが、あのときも「パーフェクトの素晴らしい騎乗」という喝采を浴びたのが記憶に新しい。それを具現化出来るジョッキーが岩田康成である。これからもお茶目で刺激的な岩田康成を好きでいたいと思う。
勝ち馬が120%の競馬内容に対して2着馬は80%のアンパイ騎乗に終始してしまった。これでは勝てないのがG1レース。一番人気だっただけに残念である。馬の力量的には120%に対して80%なのだからどちらが上なのかは一目瞭然なのだが、これも競馬である。来年仕切り直しといったところか。外国人ジョッキーも嵌らなければこんなものであろう。
馬主のフラッシュショックも少し和らいだことだろう。各条件にクラス上位馬を多数所有している栄進堂はノレている馬主。社台だけが競馬じゃないということを岡田繁幸と共に具現化して欲しいものである。「社台だけが好きだ」という人が「競馬が好きだ」と言えるその日まで。
モエレ名誉教授(孤高の△)
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